神経を取り除いた歯が痛くなる主な原因とは?
投稿日:2024年8月20日
カテゴリ:祐天寺歯科スタッフブログ
神経を抜いた歯が痛くなる主な原因について
祐天寺駅すぐの歯医者「祐天寺歯科」の歯科衛生士です。
虫歯が悪化して歯の神経に感染が拡がった場合は、神経が炎症を起こすことで強い痛みを伴います。そのような場合は、根管治療で神経を取り除くことによって症状を改善します。
神経のない歯は感覚がなくなるため、基本的には痛みや違和感などを感じなくなりますが、症例によっては神経を取り除いた後に再び痛みを感じる場合があります。
神経がないのになぜ痛くなるの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回のブログでは、神経を取り除いた歯が痛くなる原因についてお話したいと思います。
神経を取り除いた歯が再び痛みを感じる場合は下記のような原因が考えられます。
①歯根が破折している
噛んだ時などに歯に痛みを感じる場合は、歯根が破折している可能性があります。神経を取り除いた歯は栄養が供給されなくなるため、脆くなります。そのため、外傷や歯ぎしり・食いしばりなどで歯に強い力がかかると、歯根破折が起こりやすくなります。
歯根破折は歯の状態にもよりますが、多くのケースで抜歯となります。歯根が破折した状態で放置すると、そこから細菌が歯の内部に侵入して炎症が起こるため、さらに症状が悪化します。
②咬み合わせが合っていない
根管治療によって神経を取り除いた歯は、かぶせ物を装着して歯の形態を修復します。その際、かぶせ物の高さが周囲の歯と合っていない場合は、咬み合わせが悪くなり、治療した歯の根や歯周組織に過剰な力がかかることによって痛みを感じることがあります。
③根管治療がきちんとできていない
根管治療では、細菌に感染した神経や血管などの組織を取り除き、根管内を洗浄・殺菌することで症状を改善します。しかし、感染物質がきちんと取り除かれていない場合や未処置の根管があった場合は、治療後に歯の内部で細菌が再び繁殖するため、炎症が起こって痛みや違和感を感じることがあります。
④歯周病
神経を取り除いた歯が歯周病になると、周辺の歯周組織に炎症が生じるため、症状が悪化することによって痛みや違和感、不快感を感じるようになります。
⑤歯根部分に膿が溜まっている
感染物質の取り残しがあったり、歯根破折によって歯の内部に細菌が侵入したりすると、歯根先端部分で細菌が繁殖して炎症が起こり、膿が溜まるため、歯茎の腫れや痛みを伴うことがあります。
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