抜歯後に痛みが強くなるドライソケットとは?
投稿日:2024年4月19日
カテゴリ:祐天寺歯科スタッフブログ
抜歯後に痛みが強くなるドライソケットについて
祐天寺駅すぐの歯医者「祐天寺歯科」の歯科衛生士です。
親知らずの抜歯で皆さんが一番気になることは「痛みや腫れ」だと思います。痛みや腫れを理由に抜歯を躊躇されている方も少なくないのではないでしょうか。身近な方が親知らずを抜歯した後、頬が大きく腫れているのを見ると、なおさら不安を感じると思います。
しかし、親知らずを抜歯する際は局所麻酔をしているため、ほとんど痛みを感じることはありません。また、抜歯後も何も問題がなければ多少の痛みや腫れを伴うことはありますが、数日程で落ち着きます。ただ、親知らずの抜歯後にドライソケットになった場合は強い痛みが長期間続くため、注意が必要です。
今回のブログでは、親知らずの抜歯後に痛みが強くなるドライソケットについてお話したいと思います。
ドライソケットとは?
ドライソケットとは、抜歯した部分が血液で保護されずに骨がむき出しになっている状態です。通常、抜歯後は抜歯部分の穴に血液が溜まり、その血液が凝固して血餅というゲル状の塊が傷口を覆うことによって、外部からの刺激や細菌感染から保護します。
ドライソケットは何らかの原因で血餅が形成されなかったり、形成された血餅が剥がれ落ちてしまうことにより、外部の刺激が直接骨に伝わるようになるため、強い痛みを伴います。
ドライソケットの原因について
ドライソケットになる主な原因は下記のようなことが挙げられます。
うがいを頻繁にする
抜歯後は止血と血餅の形成のため、抜歯部分にガーゼを当てて噛むことによって傷口を圧迫します。抜歯した当日は止血をしても血が滲んでしまうため、しばらくの間は血の味を感じてしまいます。だからといって、何度もうがいをしてしまうと、抜歯部分に血餅が形成されにくくなったり、せっかく形成された血餅が剥がれ落ちてしまうため、ドライソケットになる可能性が高くなります。
抜歯部分を必要以上に触る
抜歯した部分の傷口には食べかすが詰まったり、穴があることが気になって舌や指で触りたくなります。しかし、食べかすだと思っていたものが血餅だった場合、誤って取り除いてしまうと、骨がむき出しの状態になり、ドライソケットや細菌感染を引き起こす可能性があります。
喫煙
煙草には血管を収縮する成分が含まれているため、血流が低下することによって血餅が形成されにくくなります。また、血流が悪くなることによって十分な酸素が供給されなかったり、免疫力が低下したりするため、傷口の治癒が遅くなるだけでなく、ドライソケットや細菌感染のリスクが高くなります。
血行が良くなる行為をする
アルコールの摂取や長時間の入浴、激しい運動などで血行が良くなってしまうと、血が止まりにくくなり、血餅が形成されにくくなります。血が止まらず、血餅がきちんと形成されなくなると、ドライソケットになる可能性が高くなります。
祐天寺で親知らずの抜歯なら祐天寺歯科までお気軽にご相談ください。
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