神経を抜いた歯が変色する原因と改善方法とは？
投稿日：2025年2月12日
カテゴリ：祐天寺歯科スタッフブログ
神経を抜いた歯が変色する原因と改善方法について
祐天寺駅すぐの歯医者「祐天寺歯科」の歯科衛生士です。
虫歯が重症化した場合は根管治療で神経を取り除くことによって症状を改善します。神経を取り除いた歯や神経が死んだ歯については、経年によって歯が茶色っぽくなったり、黒ずんだりすることがあるため、見た目を気にされている方も少なくありません。
そこで今回のブログでは、神経のない歯が変色する原因をはじめ、神経のない歯の変色を改善する方法についてお話したいと思います。
神経のない歯・神経の死んだ歯が変色する原因
歯の内部には神経だけでなく、細かい血管も通っており、血液が循環することにより、必要な栄養が運ばれたり、古い物質が代謝したりします。
根管治療によって細菌に感染した神経を取り除く際は、周辺の血管等も一緒に取り除かれるため、栄養の供給や代謝がほぼなくなります。そうなると、歯が脆くなるだけでなく、血液の成分や組織の変性物が代謝されなくなり、歯の内部に沈着するため、経年とともに褐色〜黒色に変色していきます。
神経のない歯・神経の死んだ歯の変色を改善する方法
ウォーキングブリーチ
神経のない歯・神経の死んだ歯のように歯の内部が変色している場合は、通常のホワイトニングでは効果が期待できないため、ウォーキングブリーチによる処置がおすすめです。
ウォーキングブリーチは、歯の目立たない部分に穴を開けて薬剤を注入して蓋をし、薬剤を交換しながら歯の内側を徐々に漂白していく特殊なホワイトニングです。歯の内側に薬剤を入れた状態で生活していただき、歩きながら歯が白くなるということでウォーキングブリーチという名前がつけられました。希望の白さになった際は、薬剤を取り除き、再び蓋をして治療完了となります。
かぶせ物（クラウン）を装着する
残っている歯質が少ない場合は、ウォーキングブリーチで対応できない場合があります。そのような場合は、かぶせ物（クラウン）を装着して気になる歯の変色を改善することができます。セラミックやジルコニアなどの白い素材でかぶせ物を製作することにより、周囲の歯とも調和が取れるため、歯の見た目を美しくすることができます。
ラミネートベニア
神経のない前歯の変色については、ラミネートベニアによる改善がおすすめです。ラミネートベニアは前歯に特化した審美治療法で、変色した前歯の表面を少し削り、そこへ板状のセラミックを貼り付けて歯の形や色味を改善します。セラミックは経年による変色や変形がないため、ケアやメンテナンスをきちんと行うことにより、半永久的に美しさを保つことができます。
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